2011年5月26日木曜日

③ 権限の移譲

情報というのは不思議なモノで 水と同じでしてね

上から下に向かっては

もの凄い勢いで流れてゆくんですが

下から上に向かっては

ほとんどと言ってもいいほど流れないものです

 

言い換えるなら 都合の悪い情報というのは 隠れたがる

あるいは 変化したがる もっと言うなら 意図的に改竄されやすい

ということになりますでしょうか

 

だからでしょうか 当社は部下に権限を移譲しており

現場の判断は 出来るだけ現場で対応するように

指導しているんです・・・と

おっしゃっている企業ほど

現場の長は なぜ オレに相談しなかった

などと 大きな声で怒鳴っている声が

こだましたりするわけです

 

現状 現場で最もらしく語られている 権限の移譲とは

現場まで目が行き届かないから

ベテランの社員に責任を押し付けている・・・

これが本音だと思います。

 

権限の移譲は 現場での判断を滞りなく行う為には

必要不可欠な組織体制ですが

それには 上司に言うことを聞かない部下を

指導するなんて面倒臭いだの

部下に嫌われるのが嫌で

ついつい適当にやっておいて なんて言ってしまったりだの

部下の失敗の責任を取らされるのはゴメンだから

勝手にしろだの 上司たるモノ

覚悟が足りない という現実があります。

 

状況の変化が早く

その対応策を一刻も早く打ち出すことをせねば

これまた アッという間に

無策な組織だという情報が蔓延してしまうリスクを

どんな組織も負っているというのが

現代の情報化社会だと思いますので

やはり ここは 権限の移譲について

組織は本気で取り組まなければなりませんね

 

その時 押さえるポイントは

理由がハッキリとしている失敗については

組織のナレッジとして共有化することとを組織のルールとし

チャレンジ精神や改善に対する前向きな姿勢を評価する

そんな企業文化を育てることを目指すことだと思います。

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