2011年6月30日木曜日

似てくる

長く夫婦をしていると

顔つきも 行動も 考え方も 似てくると言われますが

ビジネスにおいても

対立し競っているもの同士というのは

徐々に互いに似てくるもののようです

 

ECサイトが普及してゆく中で

リアルビジネスとネットビジネスの関係は

ネットビジネスがリアルビジネスを食い尽くすと思われていましたが

確かにある時期 脆弱な企業はこの世から抹殺されてしまいましたけど

いまは リアル対ネットという構図ではなく

なんとなく融合しなような感じで続いていますね

 

楽天のようなECポータルサイトに対抗するように

最近のメー-カーや流通企業のサイトには

ショッピングサイトが付いているんですよね

そう ビジネスというやつは

対立したままでは成り立たないものなのかもしれませんね

 

未来を予見するとき

対立するものは いずれは融合するという考え方は

有効だと思いますね

 

直接金融の証券会社と

間接金融の銀行は

顧客獲得で壮絶な戦いを続けていましたけど

間違いなく 徐々にサービスの面で融合し総合的な金融業になってゆくんでしょうね

2011年6月23日木曜日

量が質を変える

進歩・発展と復活・復古は同時に起こる

世の中の変化は否定の否定を引き起こすことがある

というお話を致しましたが もうひとつ面白いものに

量が質を越えるというお話です

 

昔から読書嫌いで

国語の授業で習っていることが全く分からず

「この言葉は どこに掛かっていると思いますか?」

「作者の意図は何でしょう?」

こんな質問をされても 何を言っているのか

質問の意味がサッパリ分からなかったものです

 

そんな劣等生も 社会に出て知識不足に目覚めますとね

そりゃ~もう片っ端から本を読みあさりましてね

とにかく 知識コンプレックスから抜け出そうと

必死に足掻いたものです

でも 本に書かれている内容の何十分の一も

理解出来ていなかったと思いますね

 

当時は インターネットも無いわけですし

知恵蔵なんて分厚い現代用語辞典を片手に

分からない言葉を調べながら読むんですが

調べた言葉の説明が これまた分からないときたもんで

ホンマニ コンプレックスの固まりでした

でも とにかく新しい本を読み続けたんですね

 

そうしましたらね ある日のことです

書かれている文章に知っている単語が並ぶようになったんです

驚いたことに 生まれて初めて 本に書かれている内容を

理解しながら読み進めている自分がいたんですね

感動です!

 

その時 思ったんです

勉強というやつは 質を高くして少量を繰り返すやり方と

とにかく量をこなすことが 質を生むというやり方の

ふた通りがあって これを意識することで

早期に知識コンプレックスから解放されるかもしれないとね

 

そう ここでいう量とは

例えばビジネス書 専門書で言うなら

1 10 100 1000 10000 というラインがあります

10というボーダーラインが 言葉に慣れるライン

100が 業界で語られる話が分かるようになるライン

1000が 業界人として見られるライン

そして 10000が 専門家の仲間入りのライン

ということになりますかね

 

ですから これを世の中のビジネスに照らしてみるならば

ユーザーの数が ある一定量を超えると

コストも機能も急速に変化を遂げる

こういう言い方が出来るわけですね

 

インターネット BLOG twitter facebook ユビキタス・・・

いろんなキーワードが それを証明していますね

 

ビジネスを捉えるときのポイント

それは 量が質を変えるタイミングというものがある

ということですね

2011年6月21日火曜日

新しいサービスは否定の否定

amazonや楽天だそうであったように

ITがもたらしたモノは 中抜きという言葉で説明される

価格破壊でしたよね

早くて安くて手続きが簡単

 ・・・ ECサイトが急激に伸びたのも頷けますね

私も 一時期 書籍はほとんどをネットで購入しておりましたから

年間100万を超える買い物をしていたことになります

 

こんなことになると 本屋さんの危機ですわな

確かに 小さな本屋さんがドンドン撤退していっていますから

これは ひとつのトレンドなのかもしれません

 

ところが このままでは終わらないのが

ビジネスの面白さですね

 

価格破壊で勝ち残った ネットショップサイトは

今度は 同業と差別化を図るために

本屋さんでやってきたサービスを真似始めていますね

 

本の内容を説明するのは当たり前ですね

特定の作家を特集してみたり

テーマに沿った書籍を集めてみたりと

顧客の関心を引く情報の提供を積極的に展開しています

 

これが 否定の否定というやつです

 

コストカットを最大限に実施する為に

敢えて本屋の特徴であった独自の情報提供サービスを

否定することで低価格を実現してきたネットショップが

今度は 否定したことを 再度否定し情報サービスを

厚くすることで差別化を図ることになるわけです。

 

新しいビジネスを考えるとき

この 否定の否定という発想の転換は

利用しやすいと思いますので

ぜひ 使ってみて下さい

2011年6月20日月曜日

少し先の未来を読む

我々一般人が 少し先の未来を読む時は

まず 何が私達の生活から消えていったを見渡してみます

その時の視点は

合理化・効率化の流れの中で消えていったものを探すのです

 

そして なぜ合理的でなかったのか

効率的でなかったのか

その理由を考えてみるわけです

 

次に では どうすれば復活できるかを想像してみるんですね

どんな新技術や新システムが必要かを考えてみて

その可能性を楽しむわけです

 

Tokioのザ!鉄腕!DASH! で

水車小屋を復活させ脱穀をするなんていうことをしていましたが

現代風に考えるなら 脱穀しながら水力発電をしようと

なるわけで さらに その電力を使って

お湯を沸かし 打ったそばを湯がいて食べようなんてなれば

水車小屋の復活は大きく前進しますね

 

ここまで 頭を解放すると

いろんなものが 復活出来るかもしれないとなるわけで

ビジネスは縮小するばかりだと落ち込んでしまい

堅くなってしまった頭に 活を入れることができますね

 

そして 実際に新しいモノを創造することが

出来るかもしれないという段になったなら

その可能性を推し量るチェックポイントとして

 

未来の進化と原点の回帰は

常に同時に起こるものだということを思いだして頂けたらと思います

 

過去には無かった 画期的な大発明 ・・・ には

初めての人が受け入れるだけの文化が育っていないという

大きなハンディがあるということなんです

 

過去にこんなもんがあったけど

技術の進歩によって こんな形で復活しました

これこそが ヒット商品の条件なのかもしれませんね

2011年6月15日水曜日

復活とは

進歩・発展と復活・復古というのは

常に同時に起こっているに違いないというお話を

させて頂いているわけですが

このドッグイヤー あるいはマウスイヤーと言われる中で

企業が掲げるビジョンや戦略が長く持つわけがないですよね

すぐに陳腐化してしまう時代が到来したということですね

面倒臭い時代になったもんですな~

 

ただ これだけ変化の早い時代ですから

消えてゆくもの自身に 存在理由が無くなったというわけではなく

そのモノの 時代における重要度が落ちたことによるものであって

この世の表舞台から消えたに過ぎないと考えた方が

的を射ているのかもしれませんね

 

ですから 合理化と効率化が進みますとね

再度 古いシステムが復活するわけです

ただ その時は 懐かしいものが復活するわけではなくて

便利になった懐かしいものが復活すると考えると

納得出来るわけです

 

私の神童と呼ばれた幼い頃

駄菓子屋さんというのがあって 毎日通っていましたが

それが 今やコンビニエンスストアとして復活していますし

漫画を借りていた貸本屋さんは TSUTAYAやブックオフとして

復活していますもんね

2011年6月13日月曜日

回り道

新しい技術に裏付けられた多くのサービスは

良く良く観察してみると

その多くは 昔からあるビジネスモデルのことが多いですよね

 

amazonや楽天のネットショップは

ひと昔前から始まっている通販ですわな

 

ヤフーで大ブレイクした ネットオークションも

これまた オークション会場で開催されているものを

ネットにうまく移行させたものですね

 

映画館の予約や チケットの予約なんかも

昔はぴあの雑誌を見て 電話を使って予約し

チケットぴあで購入していたものが

ネットで全部出来るようになったものですわな

 

こうして見ると 便利になったなと思うサービスには

必ず 昔のビジネスモデルがあって

それが 新しい技術の登場で 置き換わっているに

過ぎないということがわかりますね

 

ですから 忘れてはならんのだと思います

進歩というものは

昔からあるサービスとは全く関係なく登場するのではなく

新しい技術の登場によって 復活・復古することで

進歩・発展というモノが起こるということなんですね

 

私はついつい こんな古いモノ 全く役に立たないと

言ってしまうことが多いのですが

実は 昔のモノがあるからこそ

未来がその上に乗っかることが出来るということなんですね

深いね~

2011年6月8日水曜日

新しいモノとは何か

手塚治虫という天才漫画家の描いた

壁掛けカラーテレビや携帯電話などは

ゴクゴク当たり前の世界になっていますが

なぜ 戦後間もない頃 ひとりの漫画家の頭の中で

何十年後に具現化するであろう製品を

描くことが可能だったんだろうかと不思議に思ったものです

 

でもね ひとつ アレ!って思ったことがあるんです

・・・ それは

 

新しいモノとは 現在の技術を踏み越えてゆくんではなくて

目の前で展開される いろいろな技術の進化を経験する中で

ある時 同じ場所に戻ってみたら

なんと 昔の立ち位置より 一段 高い場所に立っていた

そんな感じではないかと思ったんですね

 

自分の立っている位置から下を見たら

昔と同じ場所なのに

横から見たら 昔より少し高くなっている

それが 新しいモノの見方ではないかと思うわけです

 

人とのコミュニケーションを見た時

昔は手紙くらいしか 連絡を取り合うことが出来ませんでしたのに

電話が登場し 携帯電話が登場し eメールが登場したことにより

人とのコミュニケーションは 手紙の時代より

もっと 頻繁に もっと手軽に もっと多くの人達と

コミュニケーションを図る文化が浸透しましたね

 

どうも 新しいモノというのは

古いモノを排除して のし上がってくるのではなく

古いモノを ひとつの文化 ノウハウ 知恵として

インクルードさせながら 新しい技術が復活させると捉えると

なんとなく 将来を予見することが出来るような気がしませんか?

2011年6月6日月曜日

こう考えると 少しは気が楽

新規事業の企画書などを書いていますとね

最初は 恐る恐る書き始めた内容が

ビジネスモデルの説明を詳しく書いている内に

徐々に 不安が薄れ

企画のバックボーンとなるデータを整理する内に

確信となり

将来の売上予想などを書こうモノなら

もうすでに 自分は社会をも変えてしまう

奇跡を呼ぶ勇者にでもなったつもりになるものです

 

しかし 現実は なかなか厳しくてね

せっかくの企画ですが

春先は希望で溢れ活き活きしていた自分が

梅雨に入ると ひと息を入れ

 

初夏の頃には 言い訳が増え

 

真夏は かいた汗の分だけ リスクが大きいことが判明し

 

秋口には 仕切り直しとなってしまうのが

多くの新規ビジネスの宿命ですわな

 

 

仕切り直しになったからといって

凹んでいるようでは ビジネスマン失格

ということになるわけですが

ただね 多くの企画のコアコンセプトとなっているものが

実は マスコミが繰り上げた トレンドキーワードであって

そのキーワードの信憑性については

自分自身では検証していないことが多いんですな

 

マスコミによると 将来30兆円のマーケットになるとか

アナリストによると 次の技術革新の目玉であるとか

政府の発表によると この業界では人が20万人不足している

そんな話に 便乗しているわけですね

 

ここで 改めて申し上げます

未来は数値で予測することは出来ないが

こうなるであろうという予見は可能なんですね

ですから 新規ビジネスの企画を考える時は

予見されるマーケットの動きに対して

ジッと耐える覚悟が不可欠なんですね

そう 発想の転換を図りますとね

 

新規ビジネスを企画するには

予見したビジネスモデルが 手元にやってくるまでの間

売上ゼロに耐えられるだけの準備をして

事業モデルを描けということになるわけです

 

グローバル化の号令の元 デファクトスタンダードとなって

儲かるビジネスを 切って貼って 引き延ばして

大きく見せる というビジネスモデルの育て方は

円高の優位性を使って 海外の企業をドンドンM&Aできる

大手企業の話でしてね

我々のような 常識人は ここらで作り上げられた

スタンダードから 離脱をしなければなりませぬな

2011年6月5日日曜日

予見するということ

経済も

政治も

行政も

マスコミも

企業も

なんかパットしない

どこか混沌としているこの日本に住んでいますと

将来 どのようになるのか知りたいと思うモノですが

いくら過去を分析したところで

時代の変化は連続的に繋がっているわけではないので

予測するのは非常に難しいと思いますね

 

変化というのは 現在 目の前に展開されている

万物の小さな変化が 徐々に我々の生活に

影響を及ぼすようになるのではなく

お寺の鐘をつく あの撞木のように

徐々に大きく振りかぶって 最期に ゴーンと

鐘を撞く あの感じで 社会が一気に吹き飛ぶんですね

 

ですからね 過去をいくら分析しても

未来を予測するこは出来ないわけです

 

ただ 所詮人間がやることですから

未来を予見することは 出来ると思うわけです

 

これから しばらく そんな話をしてみたいと思います

⑫ 仕事の成果は感謝の気持ちから

仕事という奴は どんなに優秀な方であっても

まわりの方の協力がない限り

所詮ひとりでは何も出来ないわけで

どんな成果が得られたとしても

自分の手柄だと吹聴して歩くような

無様なことはしてはならないと思うのです。

 

大きな成果が出たなら

それを周囲に分配することを優先することこそが

より大きな利益を共同で目標として

活動することにつながるものと思うわけです。

 

仕事の成果は 参加してくれた全員のモノという発想こそが

より大きなビジネスの可能性を生むと 心しておきましょうや。

⑪ コミュニケーションの基本スタンスを説得ではなく相談にする

組織内での基本的なコミュニケーションは

一緒に仕事をする仲間であるという意識を持つ為にも

説得するというスタンスではなく

一緒に仕事をする同士にチョット相談するという感覚が

必要だと思います。

 

この件は こんなふうにしてみたいと思うのですが

知恵をお借りしたい 先日 アドバイスを頂いた件

このように試みたいと思うのですが いかがでしょうか

 

例のご相談にのって頂いた件 うまくいきました

ありがとうございました

 

コミュニケーションという奴は 少し工夫を凝らすだけで

あっという間に変わるものだと思いますね

2011年6月3日金曜日

⑩ 上司は率先して部下に話し掛けるべきです

こんな人とは一緒に仕事したくない

なんて言いながら遠ざけてしまう相手がいるというのは

実はもったいないことなのかもしれません。

 

仕事というのは

センスで仕事をする人と

努力型で仕事をする人

それと適当な人

この3つに分かれると思っているのですが

自分がどのタイプなのかは

実はあまり良く分かっていないものです。

 

基本的に 仕事を一生懸命しようと

少なくとも思っている人間が集まったなら

どのタイプに自分は属しているのか

自分で分析すべきですし

上司や同僚から

客観的な視点で評価してもらう必要があると思うのです。

 

センスで仕事をする人は

失敗も多いが当たるとデカイ

努力方は組織でキチンと仕事をするのが好きですし

適当な人というのは 一緒に仕事をする人とウマが合うと

驚異的な実力を発揮するものです

 

部下を持つことになったなら

積極的に声を掛け

タイプによるその実力の生かし方を

一緒に考えるべきやと思います。

2011年6月2日木曜日

⑨ 部下が自信を持つのは仕事があることである

毎日 仕事が目の前にあって

ノルマがあって 決まった日に給与が振り込まれる

これって当たり前のことだと思っている方が多いのですが

実はそれは違うのです。

 

ある朝 突然玄関のシャッターが閉まったままで

一枚の張り紙が貼ってあり

その日から 世間ではあなたを失業者と呼ぶようになる

そんなことって

いつ起こってもおかしくないと思んですね。

 

その対応策とでもいいますか

サラリーマンは どこでも通用する基本的なスキルという奴を

しっかりと身に付けておかなければならないと思うのです。

 

その最も基本と言えるものが

情報を伝える時は 聞く相手がジャッジしやすいように

事前に 分かりやすい結論と

そこに至までのプロセスを徹底的に考え

それを 45文字×5行程度の文章に仕上げた上で

話すという心構えです。

 

私はこれを 5行ルールと勝手に呼んでいますが

このルールを守ろうとする

このプレッシャーが とても心地良いのです。

 

話を戻しまして 部下に自信を持ってもらうには

この5行ルールを守ってもらって

常に自分に任された仕事に対して

自分の言葉で語る訓練を繰り返して頂くとですね

いつの間にか より高いレベルの仕事へと視線が移り

チャレンジしようという意欲が湧いてくるんです。

後は 上司がその意欲を掬い上げれば良いだけです。