2011年7月1日金曜日

矛盾の止揚

私の大好きな言葉に 矛盾の止揚 という言葉があります

企業にとって 矛盾こそがエネルギーの源となると

考えますと 少しご理解頂けるかもしれませんね

 

営業の下っ端のころ

お客様は神様だと思って

 お客様の要望を聞いてきなさい

お客様は気まぐれだと覚悟して

 お客様のご機嫌を取りなさい

お客様は浮気性だと諦めて

 お客様の浮気には知って知らぬ振りをしなさい

 

などと 先輩がウンチクを宣うもんですから

そんなに言うなら タダでくれてやりゃ~

お客さんは喜びますよ

絶対怒りませんよ

浮気もするわけないじゃないですか

・・・ なんてね 反論するわけです

可哀想に反論出来ない先輩は

「ブチブチ文句言わずに 黙っていうことを聞け!」

と 怒鳴ってことは治まるわけですな

 

・・・ でもね

この企業経営における利益追求と社会貢献の矛盾という奴は

自分自身の中で 必ず解決して置かなければならない

事項のひとつだと思うわけです

 

・・・ そこで 矛盾の止揚 という思考を使うわけです

企業は本業を通じて社会に貢献するものである

そして 利益とは社会に貢献したことの証だと考えるべきものである

多くの利益を得た企業は

その利益を使ってさらなる社会貢献をせよと

顧客から求められているのである ・・・ と考えるわけです

 

最近の思考の傾向は

非常に単純化されているところがあって

平和 正義 戦争反対といった誰もが否定出来ない言葉を使うことで

思考を停止させ 反論が出来ないようにする傾向がありますね

そう 正義の使者と悪人 そんな関係でしょうか

 

矛盾の止揚 これは 政治家の力量を試す言葉なんですね

 

市民運動と政治家のやるべきこととを履き違えた政府は

国を滅ぼすと思うんですね

・・・ なぜか

この矛盾の止揚を受け入れる前に

ものごとを 単純な言葉で割り切ってしまうと

パワーが無くなってしまうんですね

悪い奴と良い奴がいるから正義がある

真面目な奴とおちゃらけの奴がいるから笑いがある

成功する奴と失敗する奴がいるから競争がある

この世が どちらかの人間ばかりであったとしたら

こんなつまんない世界はありませんぞ

 

・・・ そうなんです

人の世は矛盾こそがエネルギーの源なんですね

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