リスクマネジメントの基本要素となる失敗について
少し説明をさせて頂きます
失敗とは何か?
こうなるだろうと思って行動をしてみたが
初めに定めた目標が達成出来ないことをいいます。
ですから 行動することを止めない限り
失敗したということにはならない という考え方も出来るわけです。
失敗というのは予測出来るはずだと考えるのが
リスクマネジメントの基本ということになります。
失敗を忌み嫌い
原因究明を怠り
失敗を隠したりすることが
次の失敗を生むことになるわけですから
失敗から謙虚に学ぶ姿勢が 次の失敗を未然に防ぐことになります。
では 失敗の原因とは どんなものが考えられるでしょうか
不注意や判断ミスといった 失敗者自身に責任があるケース
経営トップの戦略ミスや組織・運営不良に起因する失敗
行政・政治の怠慢や価値観の変化など
社会システムとの不適合による失敗。
失敗には基本的な法則があると言われています
ハインリッヒの法則という法則があります
300件のヒヤリとした経験を繰り返していると
29件のクレームをうけることになり そこでも対応策を講じないと
大きなトラブルが発生してしまうというものです。
世の中 失敗しない人はいないわけで
大失敗は いつも失敗要因が連鎖的に重なって起きると考え
この連鎖を断ち切れば大失敗は防げると考えるわけです
それは ヒヤリ体験に正面から向き合うことが
欠かせませないわけです。
多くの失敗はヒューマンエラーで起こると言われています
失敗の情報は下から上には伝わり難く
組織の末端で孤立してしまいがちです。
失敗したことに対して 個人を責めるだけで
それで終わりとする処置では精神論で終わってしまいます。
情報というものは 竪の組織を縦断して伝わるのは難しいものです。
「また失敗したのか」
「またトラブルなのか」
「また奴か」
失敗情報は隠れたがります
失敗したことを自慢する人はいないだろうし
失敗を隠すことは人間の心理として理解出来なくはありません。
しかし ウソをついてまで隠すと
「失敗は隠せる」という罠にはまってしまいます。
失敗は変化しやすいものです
失敗情報は伝わってゆくうちに
変わりやすく 単純化されやすいので
責任追及の為に誇張されたり 責任をうやむやにしようと
神格化されたりしてしまいます。
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