邂逅の会のセミナーの報告書を公開しましょう
こうやって読み直してみますと
硬い文章で書かれていますが 内容は濃いですね
邂逅の会がいかに熱い集まりだったが分かります
この報告書は当たり前のことですが 市長宛になっています
もしよろしければ お仕事のご参考になさってみて下さいまし
山口市長 渡辺 純忠 様
下記の業務を 平成20年1月16日に完了しましたので
別添のとおり報告します。
委託業務の名称
平成19年度「若者起業啓蒙セミナー」開催業務
平成19年度「若者起業啓蒙セミナー」実施報告書
2008年1月29日 株式会社未来
報告書目次
1.セミナー概要
(1) セミナーのねらい・特徴
(2) 実施内容
① 開催日時
② 開催場所
③ 時間配分、講師、カリキュラム
④ 参加者数
2.業務体制
(1)スタッフ及び業務分掌
(2)管理監督体制
3.企画・調整業務に関する作業報告
(1)講演及び体験講習のポイント
① 実施状況
② 若者の動向についての情報収集
(2)広報活動のポイント
① 実施状況
② 募集用リーフレットデザイン
③ ホームページの作成・情報発信
④ メディア媒体への広告掲載
⑤ 関係機関への周知活動
(3)その他
① 会場管理者との調整
4.運営業務に関する作業報告
(1)準備作業
① 体験講習テキストの作成
② 会場設営作業
③ その他
(2)講演(起業家体験談)・体験講習の内容
5.まとめ
別添資料
◇プレゼン資料1~5
◇配布資料1~10
◇添付資料1~9
1.セミナー概要
(1)セミナーのねらい・特徴
山口市という土地柄は 県庁を頂点とした公共サービスの街であり
製造業が少なくサービス産業を中心とした産業構造であることが
特徴である。したがって 市民の意識も 公共サービスの分野で
働くことこそがステイタスであると考えているところがあり
県庁・市役所・財団といった組織や雇用の安定している大手企業には
立派なところで働いていらっしゃるという意識が働く一方で
一般の企業で働いていることに対しては特に評価をしないという
ところがある。
こういった環境の下は 大小の企業が集い多くの雇用を生んでくれる
ダイナミックな製造業の起業を期待するのは難しいが 山口市を
生活の安定した顧客が多い街と捉え さらに大学が3校もある若者も
集う街と捉えたなら ファッションや飲食 ITといったサービス産業で
起業をしようとする若者が 今後も輩出されることは大いに期待される
ところである。しかし ここ数年は好景気により大手企業の求人も増え
あえてリスクの高い起業を 新卒や二十歳そこそこの段階で
選択する若者は極端に少なくなったと言える。
従って 今回の若者起業啓蒙セミナーでは 起業家になることを
夢見ている若者を対象とするというよりは 第二新卒になった時や
ある程度経験を積んだ後 起業化を考えようと思った時
山口を思い出して欲しいというメッセージを込めて
「リメンバー・やまぐち」という言葉を 学生を中心とした若者達に
送ることにしたのである。
セミナーの内容も 起業家として事前に知っておくべき常識に重点を置き
常識を知っていなかったばかりに無駄な時間を費やすことがないように
起業家としての心得や法律の知識 決算書に関する知識をピックアップし
講習を設計した。
(2) 実施内容
① 開催日時 2008年1月15日(火)、1月16日(水)
② 開催場所 山口市吉田1677-1 山口大学 大学会館2階会議室
③ 時間配分、講師、カリキュラム
15日
講師 ビジネス&ヒューマン・コーディネーター
講師略歴 リーガロイヤルホテル20年勤務後
フード業界の企業再生を専門とするコンサルタント。
異業種交流会YJ会代表幹事。
内容:体験談 最近の若者の傾向
講師 株式会社未来 代表取締役 玉井 豊
講師略歴 2004年4月個人事業としてマイルストーンズを起業
2007年3月子供から大人まで塾でサポートする株式会社未来を設立
内容:体験談 山口での企業に必要な基本的発想
講師 エフピー研究会 有限会社
講師略歴 出光石油退社後 経営コンサル業務を主とする
エフピー研究会を設立。山口大学非常勤講師。
内容:講習 ビジネスモデルを考える時知っておくべき法律
16日
講師 山口朝日放送株式会社 事業企画室
講師略歴 航空自衛隊 百貨店 ホテル等の勤務後現在に至る
NTT、大手メーカー、商工会議所等からの依頼による社員教育を実施
内容:講習 創業のための決算書入門
④ 参加者数 15日:22名 16日:17名
2.業務体制
(1) スタッフ及び業務分掌
【構成員数】
外部スタッフ4名、内部スタッフ2名
【セミナー企画運営スタッフ兼講師】
ビジネス&ヒューマン・コーディネーター
株式会社未来 玉井 豊
エフピー研究会 有限会社
山口朝日放送株式会社 事業企画室 企画グループ
(2) 管理監督体制
図略
3.企画・調整業務に関する作業報告
(1) 講演及び体験講習のポイント
① 実施状況
講演内容については 10月から講演当日まで4回 邂逅の会の
メンバー4人全員が集って以下の9点の事項について合意し準備を進めた。
◇若者起業啓蒙セミナーというセミナータイトルで準備を進めていたが
セミナーの内容をデザインしてゆくうちに 起業するよりサラリーマンの
道を選択する若者が多い世情の中で 起業を啓蒙するセミナーという
タイトルでは集客は難しいだろうということになった。しかし一方で
将来は社長になりたいと思っている若者は多いわけで主催者と協議し
「あなたも社長になれる」というコピーをメインに据えセミナータイトルを
「起業家入門講座」とした。
◇講師陣と参加者との間で少々年齢差が予想されたので 2日間の
長丁場になる上に 内容も決して気軽に聞いて頂けるものではなく
緊張を強いられることが予想されたので リラックスして頂く為に
実作業の無い初日は机を取り払い スクリーンを中心にして
講師を取り囲むように座ることにした。
◇セミナー中に 緊張を和らげる為に簡単な体操をしてもらい
その後 どういった人が参加しているのかをお互いが知って頂く為に
参加者全員による自己紹介をしてもらうことにした。
◇セミナー初日に 市、県及び商工団体等の事業 相談窓口などの
山口市の起業支援環境について市より紹介して頂くことにした。
◇体験談に関しては 上林・玉井のふたりの体験談を要約した
簡単なパワーポイントを用意することにした。
◇講演資料は 講演中は講師の話に集中して頂く為に 講演中の
資料と持ち帰り用の資料と二通り用意することにした。特に
決算書入門用には 書き込みが出来るワークシートを用意し
体験型で理解を深めてもらえるよう工夫した。
◇講演内容は 学生でも分かるようにパワーポイントを使って
簡単な表現を使うように心掛けると同時に 実務を意識した
具体的な事例を盛り込むことにした。
◇講演終了後 邂逅の会のメンバー全員が残り質問を受けると同時に
気軽に参加者に声を掛けることにした。
◇二日目の始めに 前日の復習の資料を用意し 上林氏が説明する
ことにした。
② 若者の動向についての情報収集
山口大学 県立大学に訪問した折 起業家になろうとする学生は
いるだろうかと問い掛けたところ 景気は下り坂とは言われているが
学生達は 名の通った企業を目指して就職活動をしており
今のところ比較的うまくいっているので 大学を卒業してすぐに
起業するという学生はしばらく出ないのではないかとのことであった。
山口大学では 内定をもらった学生のうち毎年30人程度は
単位が足りなくて卒業出来ずに留年してしまうとのことだった。
一方 県立大学では 単位の取得が厳しくまじめに勉強する学生が
多く そのようなことは無いそうである。また 山口大学は ありと
あらゆる業界に学生達が羽ばたいてゆくそうだが 県立大学では
看護や福祉 栄養士になる学生が半数以上おり 病院から
青田買いのような求人が来るそうで 就職に困るということは
ほとんど無いようである。芸術短大では学生がまじめということで
あっという間に就職先が決まるとのこと。同じ山口市内にある
3つの大学であっても それぞれ特徴があると改めて思った。
なお 今年から始まった4年生の芸術大学は 3年後まで卒業生が
出ないので 就職活動に関しては これからいろいろ考えて
ゆかなければならないとのことだった。(添付資料8・9)
(2) 広報活動のポイント
① 実施状況
セミナー実施日を 山口大学で実施されるセンター試験前としたので
年末年始の休業を意識し広報活動については早期に着手した。
広報活動として 3つの手法を使った。工程については平成19年度
若者起業啓蒙セミナー作業工程表に報告する。(添付資料1)
◇リーフレットを使った拡販
◇HPによる情報配信
◇フリーペーパーを使った告知
② 募集用リーフレットデザイン
リーフレットには 起業する方の上昇思考を「あなたも社長になれる」と
いうキャッチコピーと 上に向かって伸びる矢印、山口の色である
オレンジを基調にして表現した。また 起業する時が来たなら
公共機関の支援が充実している山口でぜひ起業して欲しいという
気持ちを込めて、「REMEMBER YAMAGUCHI」を書き加えたものを
主催者と協議の上製作した。(添付資料2)
③ ホームページの作成・情報発信
セミナー情報を紹介するページを、11月末の時点で株式会社未来と
FJ会のHPにアップした。12月、1月の異業種交流会FJ会、YJ会の
メルマガで、各会3回ずつ紹介した。(添付資料3)
④ メディア媒体への広告掲載
フリーペーパーほっぷの12月21日号山口版に半3段で広告を掲載した。
その後 1月11日号の山口版の1面の記事として 取材記事が
掲載された。(添付資料4・5・6)
⑤ 関係機関への周知活動
リーフレットの配布は 12月1日に開催された山口市主催の
「夢づくり交流会」の現場から開始した。大学3校については
大学の就職支援センターに学内の掲示板にリーフレットの掲載を
依頼し さらに各学部の教授を直接訪問しゼミの学生に案内を
して頂くよう依頼をした。また 公共機関や企業には直接訪問し
FJ会、YJ会では説明会を実施し内定者や若手社員 事業後継者の
勧誘を図った。(添付資料7)
(3) その他
① 会場管理者との調整
事前に山口大学就職支援センターの平尾教授にお伺いし
セミナー当日の打合せをした。当日の 会場のレイアウトの変更や
プロジェクター スクリーンの設置等に関しては 全て当社が責任を
もって実施することになった。